コーヒーにまつわる様々な情報をお届けします。コーヒーブレイクのひとときにでも、ぜひご覧になってみてください。
2023年のシーズンをもって、惜しまれながら引退した一人のアスリートがいます。
-Jan Frodeno- 、 トライアスロン界において生ける伝説とまで言われた彼はたくさんの肩書を持ちます。
オリンピアン、金メダリスト、アイアンマンワールドチャンピオン……ここまで読んでいただいた方は「コーヒーマシンメーカーのコラムで一体何を読まされているのだろう」と思っているかもしれませんがご安心ください、SEB ProfessionalのエスプレッソマシンブランドWMF発祥の地、ドイツの選手である彼はバリスタの肩書も持つのです。
コーヒーを愛するアスリート
コーヒー大好きなFrodeno氏のSNSは決まってトレーニングや大会の写真の後に美味しそうなエスプレッソやコーヒーの画像、カフェとロースタリーを営むばかりか、自身のブランド「Frodessimo Exploere」のコーヒー粉末を塗料に使用したトライアスロン用自転車までプロデュースしています。
コーヒーの粉末を自転車の塗料に使っても速くはならないかと思いますが、コーヒーを飲むと速くなれるかもしれませんし、他のスポーツにも良い影響があるというのが今回のコラムになります。
コーヒーがスポーツに与える効果
コーヒーに含まれるカフェインのスポーツに与える効果ですが、持久力、スピード、筋力、有酸素、無酸素運動と様々な動作のパフォーマンスを改善すると考えられています。
摂取するタイミングは運動の約60分前、期待される効果は5~6時間という長時間にわたって持続します。
ではどれくらい飲んだらいいの?ですが、調べてみると、かなりの量。一般的にコーヒー1杯に含まれるカフェイン量は70mgくらいですが、ジョギングを例に挙げるとカフェインには運動中の疲労を感じるまでの時間を延ばす効果があるそうで、その量は体重1kgに対して3mgカフェイン摂取で、通常50分走った後に疲労感を感じる方が60分走った後に疲労感がくる、つまり体重60kgの方の場合は3杯コーヒーを運動60前に飲んでおくと10分間の疲労感フリータイムの恩恵にあずかれるわけです。
3杯飲むにはちょっと、、と考えがちですが、他の飲み物に比べて簡単にカフェインを摂取できるのは間違いなく、同じ一杯で大まかなカフェイン量(コーヒーは70mg)は紅茶で35mg、せん茶、ほうじ茶、ウーロン茶で25g、玄米茶で10g程になります。
他にも脂肪燃焼を早めることで体脂肪量の減量、持久力や筋力の強化、高強度運動時間の延伸等カフェインの摂取によって様々な効果が報告されています。
最後にカフェインが脳に与える良い影響のお話を。脳の興奮作用を抑制する物質であるアデノシンが誘発する睡眠効果、いわゆる眠気を抑制し覚醒効果を高めることができるカフェインは、集中力が必要なボールスポーツ等にも良いかもしれません。
私自身もよくコーヒーを飲んだ後にトレーニングしますが、何よりコーヒーを淹れている時のあの香りでリラックスできています。更にカフェイン効果で集中力が高まり、一番良い状態で運動できているのかもしれません。さあ次のスポーツのおともに、ぜひコーヒーを。みなさんのコーヒーライフが豊かになりますように!